7月12日 「土豪的武士団」水走氏と「商人的武士団」楠木氏

AM 10:00~12:00

東大阪文化財を学ぶ会  代表 南 光弘講師

鎌倉時代から室町時代にかけて現在の東大阪市で勢力を誇った武士団の話。

詳細なレジメとプロジェクターで大変詳しくお話しいただきました。

  はじめに河内水走氏、水走氏は鎌倉幕府の御家人で河内守護などによる安堵状を得て、所領の維持拡大を図った。

一方、楠木氏は鎌倉幕府非御家人の土着豪族で市を開いて財を成し、交通路線を支配し、流通経済を握った。

水走氏、楠木氏の異なる成り立ちをNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人の話を交え、両氏を対比しながら、興味深く紹介された。

  しかし、楠木正成の話は小さい頃から聞き及んでいたが水走氏のことはあまり知らなかった。

  江戸時代の水走氏は、枚岡神社の社務職を相続する祀官として朝廷より官位を叙せられ、河内の名族としての地位を守ったが、明治4年神職の世襲制が禁止されて、政府がこれを任命することに改まった。明治政府の宗教政策に疎外されて水走氏は地元を離れた。

  この事によって枚岡神社と水走氏が切り離され、水走氏について多く語られなくなった。

  中央大通りの水走の地名は東大阪で車を運転する者にとっては馴染みの地名だがその名の由来を知られることが少ないのは残念である。

7月12日 季節の薬膳料理を学ぶ=夏薬膳=

PM13:00~15:00

和学薬膳博士  森下 しのぶ講師

 1年中で最も暑く、陽気が高まる季節を迎え、暑さによる夏バテや汗トラブル、冷飲食・冷房によるトラブル、更に「心」が弱るトラブルから身を守るために『きちんと食べて元気に過ごす 夏の養生』についてお話をお聞きしました。

 

 

 夏バテは、暑さと湿気で消化器官の働きが悪くなることから起こります。(冷たい食べ物を取ると消化器官が冷やされすぎて働きが悪くなる。)

 そこで、内臓のためには温かい食べ物・柔らかくしたもの・発酵食品などを取り入れるとよいそうです。

●夏の潤い補給と血液改善食材

①潤い補給・・・・・キュウリ・冬瓜・スイカ・ゴーヤ

②血を補う・・・・・トマト・人参・イカ・タコ・赤身肉魚・ナツメ・クコの実

③血を流す・・・・・酢・玉ねぎ・らっきょ・なす・イワシ・サンザシ・紅花

④血を浄化する・・・黒木耳・トマト・セリ・小松菜などアブラナ科の葉野菜

 

 

食べ物にも気を配って暑い夏を乗り切りましょう